2006年 11月 10日 ( 1 )
クセ・・・香りを肺まで吸い込んで
会社で1カップ用のドリップコーヒーの袋を開封した時。
空になった袋の中の匂いを嗅いでしまうクセがある。
自宅では挽いた粉の入った袋を開けた時に嗅いでしまう。

懐かしい匂いがする。
実家の匂い。
喫茶店だった実家の調理場の脇に自宅玄関があって、学校から帰るとコーヒーのいい香りがお帰りを言ってくれた。
お店がそれ程混んでいない時はお店のカウンターの端っこで宿題をしてた。
目の前でコーヒーを煎れる蒸気と芳ばしい香りに包まれながら。

これが冬の寒い日に煎れると、
記憶が一気に限定される。
それはお正月三が日のお店を開店する直前の記憶。
暖房を入れたばかりで、まだ暖まっていない冷えた店内。
カウンターの中で沸かしたお湯から立つ蒸気に手をかざし、暖を取りながらコーヒーを煎れる。
最初は父と二人で準備していて、後から妹が来て、母が来る。
そしてようやく店内が暖まりだした頃、その日最初のお客さんが来店する。

そんな記憶が一瞬にして蘇る。


コーヒーの匂いはあたたかい。
by kirituma0518 | 2006-11-10 12:06 | 実家